人生時間

読み間違いにも程がある

少々「早とちり」の気があります。

でも、あまりそれを見破られることはなく、得をしているような気はします。

一緒に仕事をしたりすると、意外におっちょこちょいだよね…と、仮面が剥がれたりもします。

落ち着いて読めばわかる

最近は特に「読み間違い」をする事が多くなりました。

毎日ではないにしても、週単位ではけっこう間違えている。

そして、今朝、それに拍車がかかりました。

ある往年の女性歌手の方が、「一流ホテル」で後から来て、時間がないからオーダーをしないと言ったお付きの方に、水だけでも出してほしいとウェーターにお願いをした。

ところが、一品でもオーダーがなければお水をお出しできないと断れたようで、

それに対して「一流ホテル」の対応としてはどうなのか…と実名をもってテレビで発言をした。

この事案のYahooニュースを読んで、コメント欄を流し読みしていたところ、

ある方の読者コメントで。

本来女性歌手の方のやるべきことは、時間がないから頼まないというお付きの方に対して

「席に座るなら、コートくらい畳みなさい」とたしなめることです。

という意見をされていた。

ここで私は、このコメントに対して

「ハテ…何を仰っておられるのか…? いつの事を言っておられるのか…?」

コート畳めって、なにそれ(笑) 冬の話じゃないよ(笑)

何だか、ニュース自体勘違いしているのかな…

おっちょこちょいだな(笑)

そう思って、なごみつつ、もう一度文章に目をやった。

やはり、おっちょこちょいは私の目と、頭だった。

もう一度、ゆっくり読んだ文章は

「席に座るなら、コーヒーくらい頼みなさい」だった。

すっきりと、腑に落ちた。

もう少し、用心深く生きなければならない。

それは、もはや魔法だった

昔むかし。女ともだちと私の家で一緒にアイスを食べていた。

森永のpino。

彼女は、pinoを食べながら、「こんな事ってある?」と言う。

pinoなのに、nopiと書いてある。

こんな印刷の間違いってある?

そう何度も言うから、なんかふざけているのかと思ったら、

どうやら本気らしい。

ほら見て。どう読んでも、何度読んでもnopiって書いてある。

nopiなんて書いてはいない。ちゃんとpinoと書いてある。

彼女があまりに真剣なので、これは本気だと思って、

アルファベットの一つひとつを一緒に確認した。

それで、彼女は自分の読み間違いを理解した。

一度pinoと読んだら、もう二度とnopiとは読めなくなった。

あれは、読み間違いではなく、自己魔法にかかっていたのだと思う。

魔法は案外、身近に潜んでいるかもしれない。