人生時間

マスク生活がありがたいと思う理由

マスクの生活を強いられるようになって、もはや1年。
感染数や世間の雰囲気で、しなかった時期もあるが、春以降からは
外さない生活が続いている(外出時のはなし)

マスクの生活が当たり前になってから、化粧品(特に口紅?)の売れ行きが落ちているそうだ。
ほとんど縁のない世界の話であるが、なるほど、そりゃそうだ!って思う。

加齢臭は他人事ではなかった

昔、祖母の家に行くと、普段は感じない「ニオイ」を感じた。
それ以外でも、友だちの家がすごく甘い臭いがしたり、家独特に臭気を感じる事は多かった。

それは、芳香剤でない限りは、その家の家臭、体臭だったのではないかと思う。

去年の春頃から、自分の周囲が少し臭うようになった。
始めはわからなくて、マンション住まい特有の「近隣」から流れてくる臭いかな?って、呑気に思っていた。
それだけ、軽い臭いだった。

それが、秋頃、その臭いが自分の身体にまとわりつくようになって、家の何処にいても臭うようになり、自分が原因だとわかった。
臭いの強弱はあっても、風呂上りのドライヤーの時から、既に臭いを感じる。
気にしているから、クンクン…と自分から探すようになり、臭いを見つけると「やっぱりか!」と思い、少し沈む。

おそらく、みんな同じ事をすると思うが、私もシャンプー・コンディショナー・ボディソープを加齢臭対策品に買い替えた。
そして、今まで必要としなかった部屋の消臭剤を買った。
車の消臭剤も買った
芳香剤が嫌いなので、この部類は今まで必要とした事がなかったから、自分の臭いのせいで消臭剤を買う事に自分で驚いていた。

それと同時に、途方に暮れた。

それは病気ではないのか?

臭いの発生は、おそらく頭部だと思う。
風呂上りのドライヤーの時にも感じるので、頭部の毛穴かな?と思っている。
臭いを感じる時に、体をさわって確認しても、どこの部位も臭わない。
なので、ネットでよく見る「首」「耳のうしろ」あたりが犯人ではないかと思う。

昨年より軽い持病があるので投薬をしている。
根が几帳面なので、薬を忘れる事は全くない。
この薬がとても効いているようで、体調はすこぶる良い。
もしかして、この薬の臭いなのかもしれないと思うが、そこはわからない。
それ以外に、もしかして病気があって、そのせいかもしれないという可能性は否定できないが、とりあえず、体になんの不調も感じないし、定期的に病院で検査も受けているので、今のところは「加齢臭」である。と、自己判断をしている。

どっちにしても、また来月には病院に行く。

それでも香水は使わない

香水は使用する習慣がないので、これを機に使う予定もない。
でも、髪のパサつき予防にムースを使う事があるが、これがまた今のこの頭につけると、化学反応をおこすように、目がパチパチするくらいの刺激臭に変わる。とても使う事ができない。

なので、結局、何もつけない。

救われるのは、この体臭が、意外に悪臭ではない事。
乾いた薬のような、例えるのが難しい臭い。
柔軟剤にも似ているような気がする。

日に日に歳をとっている実感

外を歩くと、歳を感じる。

歩くのが速くて、目の前の人のほとんどを追い越していたあの頃。
今は、追い越すより、追いつく事もなく、いつも追い越されている。
そんな自分の脚力に驚く。
信号は、点滅する前から、次の信号を待つようになった。

家にいても、歳を感じる。

ちょっと運動しようかと、座ってみたら、なかなか立ち上がれない事に呆然とする。
こんな姿、中学・高校の体育の時間に想像ができただろうか。

何かを思って振り向いたら、その何かを忘れる。
この状態は、実は40代からあった。
今は目的地に向かって歩きながら、その途中で「何が目的だったか」を忘れるようになった。

でも、まだ救われるのは、少しすると思い出す。
だけど、これは、物事を思い出すより、必要を思い出すからだ。

忘れたことを思い出しているうちが、華かもしれない。

そこにきての「加齢臭」

今後、どうやって、付き合っていこうか。

マスクがなければゾッとする

マスクがありがたい。
当たり前だが、コロナがありがたいワケではない。

美容室でも病院でも、少し時間を必要とする場所で、きっと私は臭っている。
それを気にするのはツライ。
親しい人なら、「加齢臭がさぁ~、まいっちゃうよ」と言えるが、それ以外には、そんな言い訳したくない。

そして、気づかれたくない。

なので、今のマスクは不謹慎だがありがたいと思う。

このマスク、需要はいつまでだろうか。
ワクチンが出回って、落ち着いてと考えると、2年は必要かと思う。

2年後。
その時、この臭いの事を忘れている自分がいることを期待したい。