65歳の日記

ライブのお誘い

ありがたいのかどうか、友人が時々ライブに誘ってくれる。

年に2回くらいだろうか。

え? ファンだった?

って思うくらいに、意外な人のライブである。

売れている人のライブは、とりあえずチェックの対象らしい。

友人の誘ってくれるライブに、私はまったく関心がない。

行きたいと思うことがまずない。

そもそも、私は有名な人は雲の上であり、果たして本当に存在しているのか?

と、思うくらいのアーティスト音痴である。

サザンや福山さんなんて、本当にいるの? って、感じ。

それでも、関心が少しでもあったら、心は動くだろうが、まったく動かない。

当然、ご一緒はしない。

友人は、一人では行きにくいから、とりあえず手っ取り早くすぐに返事をする私に声をかけてくるようだ。

当然のように私は不参加の即答なので、そこで改めて人選にはいるようだ。

結果、誰かとたのしくライブに参加をしているようである。

友人は、厳しい生活期間が長かった。

子どもが3人いたから、外で働くのは難しかったかもしれないが、それでも働けば少しは楽になるだろうに、まったく腰をあげずにいた。

じれったい! と、私はいつも思っていた。

当然、生活することに懸命になって、娯楽などできなかった。

その友人が、やっと重い腰を上げてパートに出たは40代半ばだったと思う。

3つ目の職場が合っているようで、今では10年以上のベテランになっている。

この職場になってから、ライブのお誘いがくるようになった。

友人からライブのお誘いがくると、またか!との思いと同時に、良かったなぁといつも思う。

ライブ情報を発見して、自分で調べてという作業がどうにも楽しいらしく、LINEの会話が饒舌になる。

ずいぶん楽しそうだな…と思いつつ、私はすこし嬉しい。

けれど、毎度毎度誘ってくれても、私は今後も行かないだろう。

時間とお金をかけてはせ参じる名前は残念ながら出てこないから。

時間はとくに大事。お金よりも時間。

もう、今後北海道では行く事は叶わないかもしれないが、私が唯一行きたいライブは、「中島みゆき」さんだ。

もし今後機会があったら、私から友人を誘うつもりである。