65歳の日記

レジに並ぶ人はどうしてあんなに不機嫌なのか

私は近所のスーパーでバイトをしている。

もう、3年たち、4年目に入った。

信じられない。

すぐ辞めようって思ったのに(もちろん、理由はある)

小規模のスーパーだけれど、人員は100人前後はいると思う。

その中で、社員は3割くらいだろうか。

あとは、北海道最低賃金で働いている私たちである。

仕事は、本当に忙しい。

こんなに忙しいスーパーってあるの?っていつも思う。

それは、まぎれもなく、このスーパーが地域にひとつしかないからである。

唯一無二。徒歩ではここしか買い物ができない。

だから、夕方の混みようは、すこし殺人的でもある。

地下鉄の仕事帰りの人がもれなく店舗に入る。

ただでさえ忙しい極みなのに、会社が要求する接客や、次から次へと現れる電子マネーなどの金銭授受に関する知識は、賃金をはるかに超えているといつも思っている。

賃金は法律に触れないほどに抑えながら、目いっぱい働け…(笑)

あれやれ、これやれと、まぁ、良く出てくる。

と、書いたけれど、実は私はそんなに賃金にこだわってはいない。

結局、どこであっても似たり寄ったりだし。

ただ、最低賃金は守り続けるのに、設備投資は一切しない(備品も)、ボロボロを貫きながら、清掃もしない。

この姿勢は、一体、なにに胡坐をかいているのか、いつも不思議に思う。

ただ、接客業であることにこだわり、爽やかでいようとする会社の方針はわかる。

どんなわがままな客であろうが、理不尽であろうが、お客様が正しい…

これで貫いているのは、むしろ滑稽で、それでも良いと思っている。

それが生き残る方策としている営業の方針なんだろうから。

いつまでも、そうでいるといいと思う。

そうして、ますます横暴な客を作っていけば良いと思う。

「この人はどうしていつも不機嫌なのだろう」

そう思わせる常連客が数人いる。

軽い不機嫌はたくさんいる。数えきれない。

その中でも、スペシャルに不機嫌な人。

何か、いいがかりをつけるワケではないけれど、かけた声に応えることは一切ない。

不機嫌を貫いて、去ってゆく。

この人でも、笑うことってあるのだろうか…。

そんなことを、つい思ってしまう。

どうでもいいことなんだけど、一度は見てみたいと思ってしまう。

おそらく、ここ以外では笑っているのだろう。

ここで、笑うのはもったいないのだろう。

つい先日、私は「Off」であることに気がついた。

ほとんどの人が、この場所では「Off」なのだと。

Offでいながら、並ぶ時間が長ければ、不機嫌にもなる。

ただ、上記に書いた不機嫌な神様は、混む時間には来店をしない。

のんびりゆっくりタイムの夜に来る人だ。

Offでいるから、表情筋は使わない。

外で散々喜怒哀楽を出し、愛想笑いをしてきたのだから、地下鉄を降りたスーパーではもう顔を崩す必要なんかない。

なんなら、声を出す必要もない。

聞かれたら、コクンと頷けばそれで済む。

そんな事なんだろうと思った。

そうか、Offなんだなぁ。

Offの人に、人間としての対等を求めるのが土台無理なことなんだ。

こちらは仕事中の、バリバリ「ON」なのだから。

やっと世間から解放をされて、身も心もOffになれたのだから、ここで気を使う必要なんかない。

それに気がついた。

そう思うと、途端に合点がいく。

自分のOffタイムで、当てはまる点もある。

そんな中でも、気を使って礼を言ってくださる人もいる。

若い人に多い。

若いカップルに、Offはあまりいない。

このOffタイムに気を使える人は、本当に神様かと思う。

人生回数の多い、一歩先を行く人かと思っている。

無表情だけど、こちらの声かけに、一瞬だけ相好を崩す人もいる。

こういう人も神様に見える。

そんな人の方が、余程人間が出来ているだけで、ほとんどの人はOffなだけなんだ。

そう思うと、気も楽になるし、なんだか可愛くさえ思える。

何故人はレジで不機嫌になるのか…

ひとつ自分なりの答えが見えて、何だか嬉しい。

嬉しいと同時に、私自身のOffタイム、せいぜい半Offくらいになるよう精進しなければ…

と、思う。

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