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内容に、ネタバレがあるかもしれません。気をつけてください
先日、小説の「地面師たち」を読み終えてから、ネットフリックスに加入をした。
私は、一番安いケースに入会。月額890円。
広告が入るけれど、気にならない程度、思っているより少ないとの宣伝内容だったが、実際はその「思っていたより少ない」より、はるかに少ない広告量だと思う。
まったく、気にならない。
さて、「地面師たち」
率直に「面白かった」
原作、やっぱり読んでいて良かったと思う。
人物や設定が多少違う部分はあっても、総じて大きく違う部分はないように思う。
ネットフリックスでの出だしの部分は、本もテレビも一緒。
いきなり、「あっ、あの部分だ」と思った。
本で読んでいる時にも、ハリソンの異常さをすでにこの時に感じていた。
私は、土地や持ち家などには縁がないので、売買の時にどれだけの公的書類が必要なのかをまったく知らないから、用意するものの種類には驚きがあった。
でも、同時に、あれだけの書類や人で、100億という数字が動くことにも驚きがある。
巧妙で目をつけられると、逃げるのは難しいだろうとも思う。
詐欺というのは、賢くないとできないのだろう。
あまり感想を書くつもりはないけれど、役者さんについて思ったことがある。
「リリーフランキー」
私の中で、リリーさんは役者さんではなかった。
今でも、なにを生業にされているのかがわからないでいる。
名前のもつ雰囲気で、作家さんなのかと思っていた。いや、今も思っている。
芸能界にいる何かの評論家?かな…とも、思っていた。
でも、今回で、リリーさんは役者さんなんだ!と認識をした。
(私は圧倒的にテレビやドラマを見ないので、まず役者としてみる機会がない)
乾燥したおじさんに、ぬるい水が沁みていくような最後の生きている「生」を見せてもらった。
あんな顔、出来るってすごい…と思った。
本当に人間、死との瀬戸際になったらあんな顔になるのかもしれない。
山本耕史さんの「青柳」
詐欺が判明した時の青柳の目の変化も良かった。
あの気持ちは私でもわかる。
あれは、ああなる。
「なぁんて、ウソだよー」と言ってくれる瞬間を、もうあるワケないとわかっているのに、願ってしまう。
そんなこと、人生で何度もあった。
青柳の場合、ケタは違ったけれど。
そして、好きな音もあった。
免許証の確認で、裏からライトをあてて、中のICチップを確認するのだが、このライトの「カチッ」という音が、なぜかたまらなく好きだ。
これは、地面師たちの宣伝をyoutubeで見た時から思っていた。
この部分は何度も何度も、何度も見た。今も、すぐにでも見たい。
7話を一気に見てしまったが、ひとつ大きく頷いたことがある。
ハリソンが言った、土地の話。
─ そもそも、誰のモノでもない土地 ─
そうだ。土地なんて、そもそも誰のモノでもなかったはずだ。
今では、お金が動くから、明らかに所有者が存在するが、そもそも持ち主なんていない。
いるとすれば、日本を作った神。もっといえば地球をつくった創造主。
いつからか、治めるものと従うもの。
力=領地となってしまった。
そこから綿々と持ち主が存在し、変わっていった。
本当に、土地は本来誰のモノでもなかったはず。
それを思うと気が遠くなる(宇宙の果てを思うと気が遠くなるのと一緒)
「土地狂ってる」名言だと思う。
そして「ネットフリックス」
これからは、サブスクの時代なんだろう。
私は、いろんな媒体を含めて、YouTube以外の動画は見なくなっていたから、今更テレビは終わりだなんて思ってはいない。
すでに、テレビ必要じゃなかったから。
もう、なくてもかまわないくらいにテレビを見ない。
テレビで作れる番組に限界があると、よく言われている。
事実だろうと思う。
今回みた「地面師たち」テレビドラマでは制作できないと思う。
コンプラというやつ。
だから、良いもの、作りたいものはどんどんサブスクに今後も流れるだろう。
冒頭、思った以上に広告は入らないと書いたけれど、テレビは広告が多すぎる。
広告をどんどん流したい広告主であるクライアントは、先細ってゆくテレビの業界から、また違う媒体に流れていくんだろうなぁ…と素人として思う。
YouTubeにかわるものも、いつか出てくるのだろう。
今で、止まっていていいと思うけれど(変化が嫌いな年寄りだから)きっと近くて新しい未来、みることになるだろうなぁ。
って。
…ネットフリックス、入って良かったわ。