65歳の日記

扇風機から暖房へかわる一日

今日から10月。

外はピーカンで、家の中は暑い。

今日はこれから扇風機を片付ける。

簡単にポコッと箱に入れるだけならいいけれど、油っぽさを含んだ埃を取り除くので、これが毎年厄介な作業になる。

クーラーのない我が家では、扇風機2台で夏を過ごす。

今年は2台出したけど、2台で挟み撃ちのように使ったのは、ほんのわずか。

居間にいる時と眠る時とで別々に使っていた。

あまり暑くない夏は、1台しかださない。

去年か、一昨年がそうだった。

酷暑の時は、2台でもまったく「涼」にはならない。

暑いのにさらに熱風を運ぶこともある。

今年の夏は酷暑ではなかった。

そんな普通に働いてくれた扇風機を解体して来年の為にしばらく眠っていただく。

そして、その後は今年の冬も活躍していただく「暖房機」を用意する。

賃貸マンションには、備え付けのガス式暖房機があるが、私は2年前からこれを使っていない。

なぜなら、PLガス式でべらぼうに料金が高いからだ。

そのくせ、場所を変えることも風の向きを変えることもできないから、一方向のみに温かい風が吹く。

あまりに単価が高いので、つけて暖まっては消して…のような生活をしていたけれど、ついに一昨年から石油のポータブルに変えた。

きっかけは、石油ストーブ禁止のこのマンションで、石油を買って部屋に持っていっている人を何名も目撃したからだ。

6年前の北海道胆振の地震のあとに、災害対策としてポータブルストーブを買っておいた。

おそらく、そうした人が多いだろうと思う。

電気が止まってしまっては、冬の北海道、部屋でも死んでしまう恐れがある。

だから、その為に買っていたが、この際だ、使ってしまおうってことで3年目を迎えた。

優秀である。本当にいい。

ただ、難は、灯油を買いに行かなくてはいけない事。

12月から2月までの消費が多くて、買い出しはしょっちゅうになってしまう。

これを除くと、まったく非がない。

昔の石油ストーブは灯油の臭いがきつかったけれど(特に消火時)今のストーブはほとんどこの臭いを感じない。

そして、さらに良いのは… ヤカンをのせておけるので、いつでもお湯が沸いていること。

レトルトパウチも入れて5分とか待つだけ。

これが、何気にありがたい。

そんな事を思い出していると、冬の寒さ到来が少し待ち遠しい気持ちにさえなる。

人間はやっぱり、人間にかぎらず地上で暮らす生き物は「火」が好きなんだね。

火は防御にも、魔よけにも使うけれど、やはり暖をとるには火が最高だと思う。

北海道の冬は長いから、夏よりも付き合いは倍以上になる。

扇風機には「ご苦労さま。今年もありがとうね」

ストーブには「今年もお世話になる!親方!」という思いである。

生活用品って、本当に仲間だよね。