今日、ネットのニュース(コラムっていう方がいいかな)で
33歳でガン闘病の末に亡くなった女性のブログが、
死後10年が経過しても残っているとの記事を読んだ。
ブログを遺して死んでしまうこと
7Pにわたる長い記事で、読むのに時間がかかったけど、
内容はよくつかめた。
今でも、そのブログが存在していて、誰でも見る事が出来るようだけど、
そこを訪ねる勇気を私は持っていない。
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女性は離婚調停中で、9歳の男児の親権を夫と争っている最中のようだ。
ようだ…と言っても、それは既に10年以上も前の事。
結末としては、結局は夫が親権を持っているのだろう。
実父は会ったこともないらしい。
母親とは疎遠らしい。
入院など、今の世の中保証人をたてないと出来ない。
確実に退院のできる病ならまだしも、
ブログの管理者は、スキルス胃がんで余命の宣告を受けている身。
壁は高いと思いながらも、疎遠の母親に相談したようだ。
母親は、娘の身体を案じるよりも、
保険金に関心があるようで、保険金の話ししかしなかったようだ。
おそらく、それもブログ管理人さんの想定の範囲だっただろうとは思う。
ブログを読んではいないから、
そのあたりの経緯も結果もわからないけど
生命のせめぎあいの中にあって、肉親の情のうすさに触れるのは
実に気の毒だ。
![](https://raizansou.com/wp-content/uploads/2020/12/2440515_m-640x360.jpg)
転院先はPCの持ち込みが許されず、まだ投稿する体力をのこしたまま
最後の投稿をされた。
きっと、また投稿ができるようになると信じていたと思う。
管理人さんの死後、ブログは友人に託されたようだ。
その託し方は、いずれ、そのブログは削除をするというものだったらしい。
亡くなってからは、亡くなった事のお知らせをして、
コメントの管理もされていたようだ。
そして、時間とともにブログは終焉を迎える手はず。
しかし、今。まだブログは残っている。
託された方が、残しているのなら、管理もされているだろうけど、
投稿もなければ、コメントの承認もされていない。
おそらくは、関わっていないのだろう。
なぜそうなっているのかは、わからない。
友人しか本当の事はわからないだろう。
そして、そんなブログは、世の中にはたくさんあるだろう。
死後、誰も、何もしないで漂っているブログ。
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![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3HMLQD+78RVQQ+50+5SPPTT)
漂うブログはどうなる?
この記事を読んで、気の毒だとは思った。
そして、自分も似たような境遇や、立場であるから、
とても身近に思えた。
でも、やはり結局心に残るのは
そのブログはどうなるの?って事。
無料のブログサービスでは、このような事は多いと思う。
有料にすれば、サーバーやドメインの更新で
更新の手続きや支払いがなければ、当然サービス側から削除をされる。
なんとなく、私は自分の意に反して残っていくのは
イヤだと思うので、無料のサービスは使わない。
(はてなの時代もプロを使っていた)
ブログに限らず、youtubeなどの動画も
いつまでもいつまでも、漂うのだろう。
(詳しくは知らないけど、アップされた動画は永遠に消えないと聞いた)
言葉は魂を持っているので、
迂闊に深入りするのは怖いと思っている。
軽めに吐いた言葉もあれば、魂こめて、全霊込めて書くこともある。
痩せるような思いで真剣に書いたものは、
やはり消さない限りは、漂って、その中にとどまってしまうように思う。
今現在、私はブログの事は誰にも言っていない。
今後も言わないかもしれない。
ただ、家族に残す書類の中には書くつもりでいる。
私の死後には、もし病を持っていて、それを公開していて
その病に負けて死んだのであれば、それを代筆で公開することを
その書面でお願いをするつもりだ。
そして、冒頭の亡くなった管理人さんと一緒で
日にちがたったら、削除をして、
このネットの世界、読んでくれた方たちの記憶の中から
完全に消えていきたい、と思う。
![](https://raizansou.com/wp-content/uploads/2020/12/377669_m-640x360.jpg)
私は年の初めに、エクセルでつくった「人生目録」を家族に渡している。
治療や延命に関しての希望、お金関係・葬儀の希望・所有物の処理の仕方
など、思いつくものを書きこんでいる。
その中に、近年では必ずネット関係も書いている。
今はこのブログに関しての事になるけど、媒体が増えたとしても、
死後、数日を持って閉鎖(削除)するようにお願いをしている。
この文書は、現金書留のように、封印をして、突然死亡した場合や、
意識がなく、判断が必要な時にのみ開封するようにしている。
前年の未開封の封筒と交換するので、有事以外では中を見る事はない。
冒頭の管理人さんは、何を思うかな。
自分の言葉が今でも漂っている事。
そんな事も関係なく、解放されて休んでいてくれたらいいな…って思うけど。
でも、ネットの世界は広がる一方で、狭まって小さくなる事は無いだろう。
そのうち、制度の整備で、漂うネットの幽霊船は
天に召される日もくるのだと思う。(権利云々が難しい気がするけど)
![](https://raizansou.com/wp-content/uploads/2020/12/4090970_m-1024x683.jpg)
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3HMLQD+78RVQQ+50+5SPPTT)