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昨日のニュース。
スズメなどの山鳥や一部のチョウが該当らしい。
スズメは以前から激減していると言われていた。
数年前にもそう言われた頃、意識をしてみたら、全くスズメを見ることがなくなって、とても心配した。
今は見かけるけれど、数は確かに減っていることがわかる。
あんなに可愛い生き物が消えてしまうのは困る。
別に、カラスならいいという訳ではないけれど。
昔むかし、スズメを捕獲しようと思った時期がある。
10歳前後の頃。
スズメが何か悪さをしたとかではなく、なんとなく捕まえてみたくなった。
短い支柱に竹のかご(ざる)をのせて、中にお米をいれておく。
「ワナ」である。
スズメが入ったら、支柱にむすんだ紐を引いてスズメを捕獲する。
よく知られた方法である。
きっと、捕れると思っていたが、まったくスズメは罠に近寄りもしなかった。
むしろ、愚かで幼い私を(私たち)を電線から見下ろしていたのだと思う。
結局捕獲はできなかったけれど、もし、捕れていたとしたらどうしただろう。
食べる?
まさか…
時代はまだ野蛮で、今でいう「ジビエ」を実践していたけれど、もし捕獲をしていたらしばらく篭の中のスズメを篭の隙間からのぞき込んで、どうしたものかと思い悩んだことだろう。
そして、篭から取り出そうとして、逃げられる。
そんな顛末に違いないが、そもそも、私たちに捕まるほどスズメは愚かではないはず。
本当に子どもは時間を持て余しているから、退屈しのぎが目にあまる。
今、そこそこの都会に住んでいて、野生の生き物に接することはほとんどない。
カラス、スズメ、鳩…くらいだろうか。
鳩はとても野生とは思えないが。
時々、キタキツネがひょこひょこ歩いていることがある。
キタキツネは昼間はあまり見かけない。
カラスにまとわりつかれて、あの毛で太くなっている尻尾をむしられるからだ。
だから、夜にひょっこり現れて、ビックリさせられる。
彼等も命がけだ。
校庭一面がカラスの黒でおおわれて、夕方山にむかって真っ黒い厚雲のように群がった風景を見て育ったから、野生が近くにいることにあまり違和感はない。
むしろ、何もいなくなったら寂しく思うかもだろう。
朝のスズメはうるさい。
姿を木の枝に隠しているくせに、お喋りがとまらない。
今日もうるさいな…って思っていたけれど、いつまでもうるさくしていてほしいと今は思う。
……… 私は、意外にカラスが好きです。顔がかわいい。