65歳の日記

幻冬舎の箕輪厚介さん

私は面食いだ。

不届きながら、不躾ながらも。

どんなとんでもない人でも、美しければ(可愛ければ)実害のない範囲で目の保養としてOKとなる。

近寄らないので、そこからNGとなることはほとんどない。

飽きることは…ある。

それと同時に、クセのありそうな人は苦手だし、近付こうとも知り合おうとも思わない。

勝手にどんどん、悪いイメージを積み上げてしまう。

人から意見を聞くとかはないけれど、私の中で、物語のようなものが積みあがっていく。

あぁ、私は、この人ダメだな。

そう思って、その人がいい人かそうでもないのか、わからないのに「悪人もどき」になってしまう。

今、このネットの時代、否が応でも自分のNGゾーンに入る人が、目にも耳にも入ってくる。

入り口は、ほとんど「外見」だ。

自分を顧みることがないのを咎められないのは、誰にも言わないから。

私と祖先だけが、身の程知らずと責めている。

ここ一週間くらいで、強烈に好きになった人がいる。

幻冬舎の名物編集者「箕輪厚介」さん。

もともと、存在は知っていた。

個性が強くて、苦手NGゾーンにすっぽりと入る。

だから、時々の露出はあえて見ないようにしていた。

最初からフィルターがかかるので、良い内容も悪いようにとってしまう。

それこそ時間のムダだし、もっと嫌いになっても何も良いことはない。

そう思って避けてきた人だ。

何がきっかけか、彼のYouTubeチャンネルを見た。

何に興味を持ったのかさえ覚えてはいない。

1本見てから、今に至るまで何本見ただろう。

50は見ている。

まだまだ本数はあるから、楽しみにさえ思っている。

多分、ご自宅のベランダで、Colemanのイスに腰かけて、時に激しい寝ぐせ頭のまま話をする。

今現在の芸能ゴシップ関連もあれば、政治家やメディアや、幅が広い。

正直言って、話の内容についていけないことが多い。

話の登場人物も多いし、半数以上は知らない。

でも、面白い。

時々、ご自分の健康や嗜好の話に及ぶ。

これもまた、実に愉快な個性を発揮する。

しかも、何も激しくなく、静かで個性的だ。

愉快で、そして、とても可愛らしい。

「男の子」って、可愛いんだぁ。

男の子が身近にいなかった私は、初めて「男の子」の可愛らしさを知ったのかもしれない。

もちろん、可愛いだけではない。

私なんかが考えてもいない、現在のAIがもたらす未来のことも教えてくれる。

良い事聞いたと思って、未来に備えようとも思うけれど、

彼が言う「未来」では、私はもう一線で動いてはいないだろう。

それでも、彼等の話は聞いておいて損はないと思う。

一人の人との出会いが人生の見方を変えてしまうことは多い。

これまでも何人もの人に、目を開けさせてもらった。

やはり、食わず嫌いは損をしていると思う。

情報を選べるこの時代、偏った情報のみを選択できるのに、あえて視界に入ってくるというのは、何かしらの縁や天からの指導があるのかもしれない。

こうしてまた一人、好きになった。

彼のしている「編集」という仕事をもっと知ってみたい。

また知らない世界を見せてもらえるかもしれない。

人生って、まだまだ広がるのだと、なんとなく不思議にも思う。

箕輪さんの「おはようさん」になごんでいる65歳のおじおばさん。

箕輪さん、想像だにしていないだろうなぁ。

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