昨日あたりのニュースで、93億円当選で事前入金の詐欺をくいとめた信金の職員さんと、詐欺撲滅ボランティアさんのお手柄の記事を読んだ。
詐欺にあいそうになった人は70代女性で、説得に1時間かかったらしい。
93億円…
本気にしたのだろうけど、本気ならよく信金まで行けたなぁと思う。
私ならば、心臓が止まる気がする。
それにしても、93億円なんて、詐欺師のほうもおふざけをしているようにしか思えない。
昔は有料サイトを見ただろう…的な脅し文句が書かれたハガキがしょっちゅう届いた。
しかし、今はとんと見かけない。
今はほとんどがスマホのショートメール。
それも、一生懸命に考えているのだろう、新手の方法と文言が並ぶ並ぶ…
今は、「詐欺ありき」で考えているので、すぐに慌てたりはしないけれど、それでも信じてしまう人も多いのだと思う。
あまりにも、手を変え品を変え仕掛けてくるから、こちらも耐性はかなりついた。
4~5日前に、ショートメールが届いた。
まったく心当たりのない内容で、また詐欺だと思った。
ただ、少し違ったのは、そのメールが「催促」だった件。
最初のメールに対応をしなかった顧客に再度送っています、との事。
内容は、決済に使用しているカードのセキュリティが堅固になったから、もしかすると決済に支障がでるかもしれない。
その場合は書面の請求書に切り替えて、一通に対して手数料が330円かかり、請求書に対して支払いのない場合にはインターネットは使用できなくなるとの内容。
自分の契約しているサブスクなどを考えても、これに該当するものはない…
そうは思ったけれど、何故か今回のメールは気になる。
頭にひっかかっていて、ずっと考えていた。
会社名のトップのロゴは覚えがあった。
これは今現在、いろいろな所で見かけるもの。
大きなグループ会社なのだろう。
一応、ショートメールの電話番号で検索をすると、どうやら詐欺の会社ではないようだ。
実在していて、口コミは非常に悪かったけれど、詐欺案件とは違うと思った。
もしかして、放置はまずいのかも…
そう思って、よーく考えてみた。
あ、私、この○○○の人と喋ったことあるわ。
3~4年くらい前。女性だった。
絞り出すと、なんとなく思い出してきた。
「何故、わが社を選んでくれたのですか?」
「知っている会社名だったからです」
こんな会話したわ。
感じのよい若い女性だった。
私が、知っている社名だったからと言ったことにお礼を言っていたっけ…。
そこで、やっとたどり着いた。
プロバイダーだ。
ネットはよく使うのに、私は今だにネットの元とプロバイダーについてわかっていない。
自分はNTT東日本と契約をしていて、引き落としはクレジットだ。
こう思っていたから、メールの内容は「身に覚えのないもの」になる。
でも、そのなんとなくの答えを思い出してから、今の契約の時の書類を探した。
あった…
これまでなんどもネットの環境を変えているから、捜すの大変かも…と思ったけれど、あっさりと見つかった。
何枚もの書類の最後のほうに、件のプロバイダーの書類が出てきた。
あぁ、詐欺じゃなかったんだ。
思い出せてよかった。
手続きしないとな…
そうは思ったけれど、どうにもスッキリとはしない。
もう少し、詐欺と思わせない連絡の方法はとれないものか。
詐欺と思いこんで放置した結果、不都合な目にあうのは困る。
私のようにプロバイダー契約を思い出せずに放置をする人も、一定数いるに違いない。
詐欺対策の裏にある、「詐欺じゃない対策」も考えてもらいたいものだ。