65歳の日記

昔、我が家では「おすぎとピーコ」はスターだった

親愛なる気持ちを込めて「敬称」は無しとさせていただきます。

ピーコが亡くなった。もうひと月以上前に。

79歳。

今の時代なら、「まだ若い」って言われる年齢なのだろう。

昨年くらいに、ピーコがおすぎは死んだと言っているという話題があった。

でも、おすぎはどこかの施設でご健在の様子。

双子なのに、離れ離れか…と思った。

でも、兄弟姉妹なんてそんなものだ。

とくに同じような時間の流れを経るのだから、体調の問題も大きいだろう。

ピーコが先に召された。

おすピー(二人同時の名前はおすピーにします)の出現は衝撃だった。

二人揃って、ゲイを公表していたからではない。

むしろ、公表してすごいと思うし、私はゲイに偏見がない。

衝撃だったのは、二人があまりにも毒舌だったから。

陰口にならないくらい、大っぴらに悪口を言っていた。

ついでに秘密かもしれないことさえ、公に発言をしていた(○○はゲイとか)

そんなこと、言っていいの?って思っていた。

面白かったけど。

20数年前の番組で「爆笑おすピー問題」というバラエティーがあり、欠かさずに見ていた。

きっと、録画もしたと思うけれど、VHSのテープが高いので、結局上書きで消したのだろう。何も残っていない。

そして、残念ながら、あれほど好きだったのに、「これだ!」というシーンの記憶もない。

でも、番組が入るのを、毎週楽しみにしていた。

今でも、たまにyoutubeで当時の番組を見ることがある。

それでやっと、あ、あったあったと当時の内容を思い出す。

あの頃、おすピー二人は60歳前後だったと思うけど、番組なかで「60のオカマよ」って自分たちを言っていた。

その時、私は率直に「年寄りだな」と思った。

こんな毒舌ばかり吐く60歳がいるんだ…と、思った。

今思えば、60歳なんて、まだまだ旅の途中だけど。

どうも、双子ということで、分けて考えてはいるんだけど、ごっちゃになってしまう。

ようするに、やっぱりファン(私もファンなのだと思う)にはおすピーは二人でひとつなんだろうね。

これはおすぎだけど、長い間北海道の放送局「STV」のラジオ番組の中でコーナーを持っていて、毎週札幌に来ていた(多分遠隔ではなくて直接)

水曜日だったと思うけど、私はこのコーナーがとてもとても楽しみだった。

なんと言っても、あの毒舌がテレビよりも激しかったし、禁句のような情報も多かった。

おすぎには、きまりも仁義も法律?さえなかったのかもしれない。

このコーナーを楽しみにしていた北海道(一部青森)のリスナーは多かったと思う。

それでも、私はいつしか隣の放送局(HBC)に身を売ってしまい、おすぎのコーナーは聞く事がなくなった。

数年前に、今もおすぎは出ているかと、注目して聴いてみたけど、どうやらもう来てはいないようだった。

その頃、おすぎは福岡を拠点として活動をされているようで、よくホークスの選手のことを彼氏のように、家族のように話していた。

ピーコを書くつもりが、おすぎになってしまった。

ピーコが病気をされた時、おすぎはメディアによく出ていた。

きっと、おすぎにはこの手の話は苦手だろうと思ったけれど、兄弟の一大事に表立って応援していた。

乗り越えたことは、最大の家族孝行だったと思う。

おすピーといえば、「いいとも」らしいけれど、私はいいともを一切見ていないのでどれだけおすピーが奇抜で面白かったかを知らない。

今思うと、残念だ。

ピーコは病気をしたからか、なんだか毒が抜けたイメージがある。

その分、おすぎはいつまでも毒を巻き散らかしてくれた。

おすぎの最後らしい(本人が言っていたと思う)youtubeを昨年くらいに見た(撮ったのは数年前なのだと思う)

年相応だと思った。

お酒を呑んでいたと思う。

自分の稼いだ金で飲む酒だ。と言っていたと思う。

立派だと思う。

そう、それだけ、稼いだのよ。

おすぎもピーコも。

誰にも迷惑をかけていない…とは、きっと言えないと思うけれど、傷ついた人もたくさんいると思うけれど、二人とも懸命に生きて、楽しんだんだと思ってる。

昨日も「爆笑おすピー問題」を見た。

今日も、また見る。

おすピー、また一緒になる時がきたら、トムとジェリーみたいに仲良くケンカしていてほしい。

ピーコさん。安らかに。

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