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親愛なる気持ちを込めて「敬称」は無しとさせていただきます。
ピーコが亡くなった。もうひと月以上前に。
79歳。
今の時代なら、「まだ若い」って言われる年齢なのだろう。
昨年くらいに、ピーコがおすぎは死んだと言っているという話題があった。
でも、おすぎはどこかの施設でご健在の様子。
双子なのに、離れ離れか…と思った。
でも、兄弟姉妹なんてそんなものだ。
とくに同じような時間の流れを経るのだから、体調の問題も大きいだろう。
ピーコが先に召された。
おすピー(二人同時の名前はおすピーにします)の出現は衝撃だった。
二人揃って、ゲイを公表していたからではない。
むしろ、公表してすごいと思うし、私はゲイに偏見がない。
衝撃だったのは、二人があまりにも毒舌だったから。
陰口にならないくらい、大っぴらに悪口を言っていた。
ついでに秘密かもしれないことさえ、公に発言をしていた(○○はゲイとか)
そんなこと、言っていいの?って思っていた。
面白かったけど。
20数年前の番組で「爆笑おすピー問題」というバラエティーがあり、欠かさずに見ていた。
きっと、録画もしたと思うけれど、VHSのテープが高いので、結局上書きで消したのだろう。何も残っていない。
そして、残念ながら、あれほど好きだったのに、「これだ!」というシーンの記憶もない。
でも、番組が入るのを、毎週楽しみにしていた。
今でも、たまにyoutubeで当時の番組を見ることがある。
それでやっと、あ、あったあったと当時の内容を思い出す。
あの頃、おすピー二人は60歳前後だったと思うけど、番組なかで「60のオカマよ」って自分たちを言っていた。
その時、私は率直に「年寄りだな」と思った。
こんな毒舌ばかり吐く60歳がいるんだ…と、思った。
今思えば、60歳なんて、まだまだ旅の途中だけど。
どうも、双子ということで、分けて考えてはいるんだけど、ごっちゃになってしまう。
ようするに、やっぱりファン(私もファンなのだと思う)にはおすピーは二人でひとつなんだろうね。
これはおすぎだけど、長い間北海道の放送局「STV」のラジオ番組の中でコーナーを持っていて、毎週札幌に来ていた(多分遠隔ではなくて直接)
水曜日だったと思うけど、私はこのコーナーがとてもとても楽しみだった。
なんと言っても、あの毒舌がテレビよりも激しかったし、禁句のような情報も多かった。
おすぎには、きまりも仁義も法律?さえなかったのかもしれない。
このコーナーを楽しみにしていた北海道(一部青森)のリスナーは多かったと思う。
それでも、私はいつしか隣の放送局(HBC)に身を売ってしまい、おすぎのコーナーは聞く事がなくなった。
数年前に、今もおすぎは出ているかと、注目して聴いてみたけど、どうやらもう来てはいないようだった。
その頃、おすぎは福岡を拠点として活動をされているようで、よくホークスの選手のことを彼氏のように、家族のように話していた。
ピーコを書くつもりが、おすぎになってしまった。
ピーコが病気をされた時、おすぎはメディアによく出ていた。
きっと、おすぎにはこの手の話は苦手だろうと思ったけれど、兄弟の一大事に表立って応援していた。
乗り越えたことは、最大の家族孝行だったと思う。
おすピーといえば、「いいとも」らしいけれど、私はいいともを一切見ていないのでどれだけおすピーが奇抜で面白かったかを知らない。
今思うと、残念だ。
ピーコは病気をしたからか、なんだか毒が抜けたイメージがある。
その分、おすぎはいつまでも毒を巻き散らかしてくれた。
おすぎの最後らしい(本人が言っていたと思う)youtubeを昨年くらいに見た(撮ったのは数年前なのだと思う)
年相応だと思った。
お酒を呑んでいたと思う。
自分の稼いだ金で飲む酒だ。と言っていたと思う。
立派だと思う。
そう、それだけ、稼いだのよ。
おすぎもピーコも。
誰にも迷惑をかけていない…とは、きっと言えないと思うけれど、傷ついた人もたくさんいると思うけれど、二人とも懸命に生きて、楽しんだんだと思ってる。
昨日も「爆笑おすピー問題」を見た。
今日も、また見る。
おすピー、また一緒になる時がきたら、トムとジェリーみたいに仲良くケンカしていてほしい。
ピーコさん。安らかに。