65歳の日記

小説「地面師たち」読了

ネットフリックスの「地面師たち」が気になっていて、でも、ネットフリックスに入っていないので、この際入会しようと思った。

でも、その前に本も気になるから、まずは新庄耕氏の「地面師たち」を先に読むことにする。

文庫本を買ったのは、まだ8月くらいのこと。

それを二ヵ月くらいかけて、やっと今日(ついさっき)読み終えた。

読むのが遅いから、途中でネットフリックスに入ってしまおうかとも思ったけれど、(他にも見たいものがたくさんある)入ってしまって映像で見てしまったら、もう本に戻らない気がしたので、まずは読了を目標にした。

そして、今日読み切って、感動というか歓喜の気分…(笑)

小説としても面白かったし、内容も満足だけれど、私が感動したのは、自分が読み切ったという事。

私は、本を読み切るという事ができないから…。

もう何十年も、私は小説を読み切っていない。

小説どころか、雑誌も読み切ることがない。

雑誌は、興味のある部分だけを見るという事でもよいけれど、小説はやっぱり読み切ってこその価値がある。

それなのに、私はそれが出来ない。

読んでいない本が山ほどある。

山はおおげさか。私の身長ほどはある。

これを今は「積読」← つんどく というらしい。

昔から書店が好きなので、よく大型の書店に用もないのに行く。

そして、気になる本を見つけては買ってしまう。

今日は何も買わない! と誓って出向くのに。

ワクワクして帰宅して、読み始めるが… それからがどうも続かない。

そして、また気になるものを見つけてしまって、その繰り返し。

まったく読まないのならまだ良いかもしれないが、さわり程度は読んでしまう。

いっそ、売ったら?って言われるけど、でも、気にいって買っている以上、いつかは読みたいとは思っている。

そんなことを多分20年以上続けている。

だから、実は今回も「地面師たち」読めないんじゃないかなぁ…って心配はあった。

でも、読まなかったらネットフリックスに入ってから後悔をすると思った。

後悔するとも思ったけれど、それ以上に、やっぱり面白かった。

youubeでさんざん「ちょっとずつ」を見てきたけれど、それでもやっぱり物語は面白い。

これがほぼ現実だったというのも、興味深かった。

残り1/4というくらいになって、今日全部読んだ。

その満足感といったら、今すぐに例えるものが見つからない。

それだけ、大きな(非常に小さな)出来事だった。

実は、読めない理由がまだあって。

目に入る文章が、頭に残らないという状態になっている。

何行も何ページも読んだはずなのに、人も時系列も何も頭に残っていない。

それで、途中で休んだら、どこまで進んでいたのかわからない。

結局、戻る先が随分前になってしまう。

これを繰り返すから、何度も何度も同じところで読み返して、それでもハッキリクッキリと記憶されないから、ほとほとイヤになってしまう。

決して、これまで読んだものが駄作だったとかいうワケではない。

私の頭がついていかないだけ。

だから、今回の読了は嬉しい。

今回は、その読み直しさえなかった。

まだ読めるんだな…と、思った。

この勢いのまま、溜まっている本を読んでいこうと思う。

ネットフリックス… 楽しみ。

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