65歳の日記

ファン

今朝、まだ布団にいる時に懐かしいアイドル「伊丹幸雄」さんの記事を見た。

69歳らしく、やはり年相応に見えたけど、顔自体はすぐにわかった。

「懐かしい~!」とは思わなかった。

伊丹氏のことは、私、わりと常々思い出していたから。

何年も「青い麦」を歌いたいと思っていて、挑戦もしたけど、私の声質では向かない感じがするので、保留になっている。

1972年の曲だから私は中学2年くらい。

たくさんのアイドルがひしめいていた時代だった。

特別伊丹氏のファンではなかったけど、「青い麦」の明るさが好きだった。

ちなみに、ずっと「青い麦畑」だとばかり思っていた。

今でもプロとして歌っておられるらしい。

往年のアイドルがよく「ファン」の話をする。

郷ひろみさんのようにずっと第一線で活躍を続けている人は、デビュー当時からのファンもいれば、世代を変えながらのファンも多いだろう。

もう多くの人の記憶から薄くなっている往年のアイドルも多い。

そんな中年、老年になったアイドルにも「最初からのファン」がいる。

昔は手の届かない存在だったのに、今ではライブのあとに一緒にボーリングするとか、年に1回旅行をかねたコンサートを開いているとか…。

そんな記事を目にすることもある。

なんだか、少し羨ましい。

昔のアイドルが羨ましいのか、ファンの事を羨ましく思うのか… 少し、わからない(自分の心なのに)

おそらくは、一人の人の応援をずっと続けてきた「ファン」の人の事を羨んでいるんだと思う。

私にはできない継続力だから。

好きだったアイドルの人に、自分の名前や顔を認知してもらえるって、すごいよね。

そこがやっぱり羨ましいのだろう。

飛ぶように売れて、はるか遠くの存在だった人。

いつしか、表舞台で見なくなった人。

今なら検索できるけど、ひと昔前までは検索なんてできない。

それでも、継続して情報を手にして、応援を続ける。

すごいことだし、アイドルからしてみれば、これほど有難い存在はいない。

だもの、するよね。ファンとのふれあい。

ファンが楽しみにするのもあるけど、アイドルの方もファンに会えるのを心待ちにする。

そんな関係、やっぱりいいかもなぁ。

私には無理だけど。

そもそも何十年も続けてファンでいることができない。

美空ひばりさんを生前も、そして死後も応援し続けたファンはものすごく多い。

裕次郎さんもそうだろう。

死後何十年も思い続けて、自分が次の世界に向かう時、その熱い気持ちはどうなるのだろうか。

また逢えるのかもしれない。

ふと、今、そんな事を思った。

そう考えると、ファンでいることって、ロマンがある。

伊丹さん、あと15年。84歳まで現役で頑張るらしい。

刺激になります。応援します。