65歳の日記

初めてギターで弾いたのは「気になる17才」

今日、いつも通りにYouTubeを覗いていたら、あいざき進也さんの「気になる17才」に出会った。

この脈略がどうにもわからない。

その直前は、若き日の「ジャッキー佐藤」を見ていたんだから。

「気になる17才」

実はとても縁がある歌。

きっと、一生忘れない歌。

私がはじめてギターで弾いた歌謡曲。

それまでは、1弦だけで「禁じられた遊び」を弾いていて、初めて「コード」というものに挑戦をしたのがこの「気になる17才」だった。

きっと、選曲の段階で、押さえられそうなコードのものを探したはずだから、この曲が好きだったのと、なんとか出来そうだと思ったのだろう。

コードは Em Am B7 と、F#7

楽器経験者なら、最初の頃は指がどれほど言う事をきかないかはわかっていただけると思う。

思うように動かないし、指板を見ないと指位置間違うし、それになんといっても指が痛い。

あの痛みで挫折する人も結構いるだろうと思う。

なんとか、指の痛みも消える頃、コードもなんとなく押さえることができるようになる。

B7は少しだけ厄介だった。

目でコードの図解を見ると、人間の指でできる事ではない!と思った。

しかし、思ったよりはずっと簡単だった。

意外と、あの変な形でも苦労する人は少ないような気がする。

Emも、Amも、B7も数日でなんとか出来るようになったけど、F#7は無理。

もう、はなっから無理。

多分、Fというコードが無理だと思ってしまっているので、当然、#がついたFなんて弾けるわけがない。

そう思って、おそらくこの曲のF#7はすっとばしたに違いない。

似たような音を探す器量などないから。

それで、なんとか弾けるようになったし、もちろん弾きながら歌った事だろう。

でも、当時私の弾くギターはものすごく評判が悪かった。

もちろん聞かせるのは一部の人だけど、リズム感がひどいらしい。

調子狂うから弾かないでほしいと言われた。

だから、私は今でもストロークが苦手なのかもしれない。

って、どうだかわからないけど(ストロークが苦手は本当)

この曲を皮切りに、弾けそうなコードのものを片っ端から弾いてみた。

FやBmとかは全部除外した。

#や♭のつくものや、バレーコードも全部除外した。

そうして、多分毎日毎日なにかしら練習をしたはずだけど、その練習曲に関してはひとつも思い出すことができない。

「気になる17才」以外はまったく記憶に残っていない。

それだけ、初めての音楽は特別なもの。

何かでギターとの出会いを話すとき、この「気になる17才」はその話題に必ず登場する。

この曲をなんとか弾けるようになったことが、のちの数十年ギターを弾いている原動力になっているのは多分、間違いない。

ギターが弾けたら、さらに歌が歌えたらきっとカッコいいはず…

そんなカッコつけの下心から始めているはずなので、つまづくと簡単に諦めてやめる恐れもあったはず。

それをなんとかサビのコードを無視して(F#7)弾いたのがおそらく勝因だと思う。

今「気になる17才」を弾いてみると、難しい。

私にはリズム感が乏しいというのがよくわかる。

そこに気づかずに飛び込んだ「気になる14才」

どんな演奏だったのか、聞いてみたい。